@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『オペレーションミンスミート ナチを欺いた死体』

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『オペレーションミンスミート ナチを欺いた死体』(Operation Mincemeat)

 

943年。劣勢を強いられる英国軍はイタリア・シチリアの攻略を目指すが、シチリア沿岸はドイツ軍の防備に固められていた。英国諜報部(MI5)は状況を打開するため、驚くべき奇策をチャーチル首相に提案する。「オペレーション・ミンスミート」と命名されたその作戦は、「イギリス軍がギリシャ上陸を計画している」という偽造文書を持たせた死体を地中海に流し、ヒトラーを騙し討ちにするというものだった。作戦はヨーロッパ各国の二重三重スパイたちをも巻き込み、壮大な騙し合いへと発展していく。

 

 ある作戦を元に仕事仲間たちが集まり、徐々にみんな打ち解けていく過程は面白いし、何より一人の死体を通して皆が死体にストーリーを与えていく様は面白いし、何よりその登場人物たちがどんな性格なのかが分かるようになっていて面白い。

 

 しかしその死体を通して疑似不倫みたいな掛け合いや一人の女性を男たちで奪い合うみたいなやり取りは正直観ていて不愉快だ。しかもその女性が最終的に左遷みたいな扱いを受けるし...何より死体の扱いについてだ。劇中何度も人間としての主体性やら尊厳を奪われた挙句ラストのとってつけたような英雄オチ。はいはい、お国のために尽くすことが立派なんですね...