『ジュラシック・ワールド 炎の王国』(Jurassic World : Fallen Kingdom)
大作はいつも通り雑記です(笑)
全体的に非常によく作られていて、特にダイナソーが突然出てきて観客をビビらせる演出は見事だったし、大作やシリーズものとして申し分ない完成度だった。ストーリーは前シリーズの2作目同様にダイナソーが人間の住むところにやってきたみたいな話で、前シリーズの系統を踏んでいる。(だからあの人が出てきたのか)
また個人的に恐竜より面白いなと思ったのが、キャスティングで主演の二人もそうだが、それ以外の登場人物がイメージから連想できるくらいステレオタイプな役だった。しかも今作はそれを良い方向へ転じている。特に金持ちの白人たちによる恐竜を強制的に連れてきて売買する行為は、なんとなくグローバリズムへのアンチテーゼのように思えた。また恐竜の歯をコレクションしていて、いかにも"白人のおっさん"を煮詰めたような男性が反論してきた女性に向かって「Nasty Woman」(なんていやな女だ)と呟いていたのも、トランプ大統領への皮肉だとも思った。
今作は少女のクローンが出てきたが、そうなるとシリーズの結末がかなり複雑な方向へいくが、大丈夫だろうか。またシリーズもの特有の現象だが、前作に登場した人々が出てこなかったのも少し違和感を感じた。