@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』

 

ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』(Jurassic World: Dominion)

 

ジュラシック・ワールドのあった島、イスラ・ヌブラルが噴火で壊滅し、救出された恐竜たちが世界中へ解き放たれて4年。人類はいまだ恐竜との安全な共存の道を見いだせずにいる。恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘から作られたクローンの少女、メイジーを守りながら、人里離れた山小屋で暮らしていた。そんなある日、オーウェンは子どもをつれたブルーと再会。しかし、その子どもが何者かによって誘拐されてしまい、オーウェンはクレアとともに救出に向かう。一方、ある目的で恐竜の研究をしている巨大バイオテクノロジー企業のバイオシンを追っていたサトラー博士のもとには、グラント博士が駆け付け、彼らはマルコム博士にも協力を求める。

 

 『ジュラシック』シリーズの総決算だが1~5作目の復習みたいな「あっここ勉強したとこだ」みたいなシーンの連続で新しい要素は皆無だ。完全にオタクに媚びを売った作品で類似作品だと『スター・ウォーズ』とか『ゴーストバスターズ』(特に『アフターライフ』)シリーズを思い出させる。やっぱりオタクに媚びを売った作品はダメだなという思いをあらたにした。だってエレンがトリケラトプスの赤ちゃんに興奮するシーンとか完全にオマージュなんだけど、そのトリケラトプスが完全に人形で他の恐竜がCGなのにそのシーンだけ人形とか違和感ありまくり。そこはもうCGでいいでしょ。スピルバーグ監督だってCG使うよもう。また本作では『ジュラシック』シリーズに加えて『007』シリーズとか『ボーン』シリーズの要素が入っていたのだが、このシリーズに必要な要素なのかと考えると微妙である。

 

 まあ全体的には満足なのだが、1つ問題だと思うのが登場人物たちの行動動機である。旧メンバーのアランとエリーは正義感や研究者の探求心から行動するのだが、クレア(過去作では深い人物描写だったのに)の行動理由が母性に還元されたものになっていて問題だと思った。そもそもブルー(雌)が子どもを誘拐されたからオーウェンも動くのだが、映画全体で母性が強調されていた。というかメイジーはシャーロットが研究の末に一人で妊娠した子供(クローン)なのだが、本作ではクローンとして生まれたメイジーは実はこんなに愛されていたんだよ、と何度も愛を強調することで女性が勝手に冷酷な気持ちでクローンを作ったんじゃないよとこちらに訴えてくるのだが、それが古臭いというか愛というモラルが何度も強調されていて説教じみていた。愛がないと生殖してはいけないという感じである。そしてそのモラルを強化するようにアランとエリーのモラルに溢れたキスシーンがあるし。(この二人はわかれたんじゃないのか...別れていても友情が続く方がずっつとカッコイイだろ)