@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『またヴィンセントは襲われる』

 

『またヴィンセントは襲われる』 (Vincent doit mourir) [2023年フランス]

 

ある日突然、職場のインターン生から暴行を受けたヴィンセント。怪我から回復する間もなく別の同僚にも襲われるが、加害者たちはいずれも襲撃時の記憶を失っていた。その後もヴィンセントに殺意を向けて襲いかかってくる者は後を絶たず、ついには見ず知らずの他人からも命を狙われるようになってしまう。やがて「自分と目線が合った瞬間に人々が襲いかかってくる」という法則に気づいたヴィンセントは、生き残るための自衛を始めるが……。監督はステファン・カスタン。出演はカリム・ルクルー(ヴィンセント)、ビマーラ・ポンスほか。

 

 監督は『アフター・アワーズ』(マーティン・スコセッシ)を参考に虐待と癒しをテーマで本作を作ったそうですが、その作品を観たことが無い。アメリカで本作のリメイクが決定したそうですが、アメリカだったら銃が使われるんだろうな。

 

 あんまり細かいツッコミをしたくないのですが、目を合わせたら襲われるかもしれない設定なのに、誰もサングラスをかけないのは、さすがにツッコミを禁じ得ない。ただ目を合わせても襲われないパターンもあり、この作り手の都合が優先される感じ...でも決まりきったパターンが無いのが逆に未知って感じが強調されていてリアルと言えばリアル。犬が活躍したり、田舎に逃げたり、アポカリプス映画のお約束をしっかり踏んでいる。またシュールに笑えるシーンも散見され、特にヴィンセントがスーパーで人に襲われる証明をするシーンはさすがに笑ったよ。

 

 不条理サバイバルとジャンル設定されているが、けっこうヴィンセントと彼女の恋愛をしっかり描いていて、どちらかというと恋愛をメインに据えたかったのかな。ヴィンセントがマッチアプリを使用していて、マッチしたのがコレという不条理もあるし、そもそも人を好きになるということはその人を支配したい(あるいは殺してやりたい)という欲望と表裏一体だというのがサスペンスの王道だしね。ただ面白いのがヴィンセントが誰かとマッチして恋人が欲しいという映画冒頭の願いはしっかり充足されるのが面白い。二人はあの後も襲ったり襲われたりを繰り返したりするわけで、ちょっとDVみたいだけど、文字通りの愛は盲目ってことなんでしょうね。ただ目隠して手錠をかけて愛を確かめ合っているシーンを必要以上に撮っていたりもしてたので、ただ監督の性癖に付き合わされているだけかもしれない。