@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ブリックレイヤー』

 

『ブリックレイヤー』 (The Bricklayer) [2023年アメリカ・ブルガリアギリシャ]

 

ヨーロッパでアメリカの諜報活動への抗議デモが広がる中、ギリシャテッサロニキで米政府に批判的な女性記者の遺体が発見された。その背景には、反米を訴えるジャーナリストの殺害をCIAの仕業に見せかけることで、アメリカに対する世の反感をより高めようとする意図が存在した。やがて事件の容疑者として、1年半前に死亡したはずのCIA諜報員ヴィクター・ラデックの存在が浮上。捜査が手詰まりとなる中、米政府はかつてラデックの同僚だった元CIAエージェントのスティーヴ・ヴェイルに協力を要請する。レンガ職人として静かに暮らしていたヴェイルはかつての友との因縁に決着をつけるため、捜査に協力することにするが……。監督はレニー・ハーリン。出演はアーロン・エッカート(スティーヴ)、ニーナ・ドブレフ(ケイト)、クリフトン・コリンズ・Jr.(ヴィクター)ほか。

 

 全体的にすごくオジさんの夢映画であった。自分で作っていて恥ずかしいとないんだろうか。マイルズ・デイビスを聞いてジャズについて若い女に説教する...マンスプレイニング! 『ラ・ラ・ランド』のセブかっ! まだ『ラ・ラ・ランド』の方がユーモアあるし、男女の年齢が近いからマシに見える。

 

 CIAのケイトの仕事をとにかく軽んじて描かれていて、ものすごくプロフェッショナルというのを軽視している。そのくせにレンガ職人に誇りを持っているみたいなスティーヴの設定も謎だ。ただその職人道具も人殺しの道具にすぐしてしまうし、とにかく職業の描き方が一貫してない。私がCIAに肩入れするなんて、相当だぞ。同じ題材なら『イコライザー』の方がずっと面白い。この手のジャンルの映画で『イコライザー』は本当によく出来ているんだと再確認した。それにマッコールさんならマンスプレイニングしないだろう。

 

 まあオジさん夢映画なら、いっそうのことアーロン・エッカートのアイドル映画にすべきだったと思うし、そのへんをもっと強調するべきだと思う。もっと服を脱ぐシーンを入れるとか、躍らせるとか、いかようにも描き方はあったのに。