@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『MONTEREY POP モンタレー・ポップ 4Kレストア・5.1chリミックス版』

 

『MONTEREY POP モンタレー・ポップ 4Kレストア・5.1chリミックス版』 (Monterey Pop) [1967年アメリカ] [2024年4Kレストア]

 

1967年に開催された「モンタレー国際ポップフェスティバル」を記録した音楽ドキュメンタリー。ヒッピームーブメントの真っただ中にあった1967年6月、ロックンロールの新時代を先導することになる「モンタレー国際ポップフェスティバル」がカリフォルニア州モンタレーで開催された。同フェスをきっかけに世界へと躍り出たジミ・ヘンドリックスジャニス・ジョプリンオーティス・レディングをはじめ、ジェファーソン・エアプレイン、サイモン&ガーファンクル、ママス&パパス、ザ・フー、ラビー・シャンカールら多数のアーティストが出演し、大規模なロックフェスティバルの先駆けとなった。監督はD・A・ペネベイカー。

 

 映画は元々1967年の作品だ。まず驚くのが撮影の仕方とスタイルだ。当時の音楽というかフェスとかのドキュメンタリーが少ないのが幸いして、ナレーションなしの生のエネルギーがあふれている映画になっている。「ここ」っていう見せ場を作り手が提供しないのが独特。ランダムに映される観客の姿もとても良くて、特にファッションとか髪型が良い(少し女性にモノのように撮っている印象も受けた)。過去のフェスを取り上げているのに、なぜか未来を見ているような気分にさせる。ジョナサン・デミは少なからず、本作を観て『ストップ・メイキング・センス』を作ったんじゃないかな。

 

 私はジャニス・ジャップリンとママス&パパスが見れればいいやくらいに思っていたのだが、その後に出てくるThe WhoのギタークラッシュとJimi Hendrixのギター燃やすパフォーマンスの方が印象に残った。特にジミヘンのパフォーマンスなんて神がかっていて、観客に引かれているのも含めて歴史の残るパフォーマンスってああいうのだなと。

 

 ラビー・シャンカール(Norah Jonesの父!)のパフォーマンスも良くて、あの速弾きなんてすごいとしか。バンドメンバーに一人女性がいたのも画期的だし。初めは観客もどう聞いていいのか分からなかったのに、後半にはしっかり盛り上がっていく様を15分~20分かけて取り上げているのも印象的。ジミヘンが歴史に残るパフォーマンスなら、ラアビー・シャンカールは人々の音楽の聴き方を変化させたパフォーマンスだ。