Mr.インクレディブルの続編って一番想像しがたいけど、ピクサーは作ってきた。しかも2018年にふさわしいメッセージ性を兼ね備えて。今作の名前は『Mrs.イラスティガール』でもいいんじゃないかと思うくらい、インクレディブル・ファミリーのお母さんが大活躍する。それでも"ファミリー"概念から抜け出せないのが実にピクサーらしいけど。
今回のテーマは評価されない女性同士の連帯がテーマであるが、悪役がその女性だっため、女性同士の連帯が作品に厚みも持たせたが、逆にピクサーに利用された感も否めない。(贖罪としてセクハラ野郎を退治する作品を作ってみろ!)
またもう一つのテーマとして(前作もそうだったけど)、父性を取り戻すテーマもあった。本当に、ディズニーとピクサーはこのテーマ大好きだなと逆に歓心するんだけど、いつもそれは母親が母親として完璧であることが前提だ。
ピクサーは子供向けアニメという皮をかぶって常に父性を取り戻す話を作り出して、父親たちに訴えて姿勢はすごいと思うよ。その辺は日本も見習ったほうが良いよ。憧れの対象だった日本のアニメが今や追い抜かされてしまったんだから。
そして最後にこの映画の本当の主役に拍手を送りたい。ジャックジャック、あなたって本当にかわいい。