『15時17分、パリ行き』(The 15:17 to Paris)
イーストウッド版「The 世界仰天ニュース」と言えばいいのか、まさかの事件の当事者に演じてもらうという映画の禁じ手じゃないか(笑)しかし『ハドソン川の奇跡』同様に映画自体は非常に丁寧に作られている。内容は観る前から分かっていたけど、やっぱり無理だった。『ハドソン川…』同様にイーストウッドは事件や事故の当事者(男)の深層心理に迫るのが好きなんだと思う。途中から突然ヨーロッパの観光ビデオみたいになって驚く。ローマで会った観光一日目の女の子、めちゃくちゃ観光一日目感が出ていて、彼女が一番輝いていた(笑)しかし主演の3人は良かったよ。3人の関係性みたいなのはやはり本人たちしか出せないものってあるもん。演技に関しては若干ぎこちない部分があった。特に寝てからすぐに起きるシーンとか。でもアメリカの映画によく出てくる元気が無い、やさぐれた先生たちが登場してくれたので個人的には満足です。