
『1980 僕たちの光州事件』 (1980) [2024年韓国]
1980年5月17日。チョルスの祖父は念願だった中国料理店をオープンさせる。父親はなぜか家にいないが、チョルスの大好きな幼なじみヨンヒや優しい町の人々から祝福され、家族は幸せに包まれていた。輝かしい未来を夢見る彼らだったが、後に「光州事件」と呼ばれる歴史的悲劇が起きたことで、平和だった家族の日常は一変してしまう。監督はカン・スンヨン。
光州事件を扱った他の作品と比べると本作は徹底的に市民の視点で光州事件を描いている。それゆえラストは本当に胸が痛くなるような感じである。ただ全体的に私が苦手なタイプのいわゆる"韓国映画的な大げさな演出"に満ち満ちていた作品だった...。とにかく感情表現が大きくて、食傷気味になったし、それに加えてもう少し映画的なビジュアルの映えがあっても良いかなと感じた(あんまり言いたくないけど、再現ドラマみたいな安っぽい感じがした)。
あと映画には女性も出てくるし、女子学生の活動家も出てくる。しかし邦題に『僕たち...』と女性の存在を歴史から消してしまうような邦題を付けたセンスはいかがなことかと思う。まあ確かに本作に出てくる女性たちは家族の心配をしているか、嘆き悲しんでいるかのどっちかが多いんだけど、それにしても『僕たち...』は無いだろう。