@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『古の王子と3つの花』

 

『古の王子と3つの花』 (Le pharaon, le sauvage et la maitresse roses) [2022年フランス・ベルギー]

 

ルーブル美術館とコラボレーションを行い、古代エジプト・クシュ王国の王子が戦わずして上下エジプトを統一し黒人初のファラオとなるまでを描く「ファラオ」、理不尽な城主によって森に追放された中世フランスの王子が野生児となって城主に立ち向かう「美しき野生児」、18世紀オスマン・トルコ帝国で王宮を追われてバラの王女の国へと逃げ込んだ王子が、揚げ菓子を通じて王女と出会う「バラの王女と揚げ菓子の王子」の3つの物語が展開する。監督と脚本はミッシェル・オスロ

 

 ちょっと今年観た中でもワースト級に好きじゃない作品だった。物語の中で物語を3つ語るストーリー展開なのだが、その話が地域と時代が違うだけでほとんど同じオチで(父との不和、身分違いの愛)、さすがに退屈したよ。アニメーションも3つとも同じ動きでさすがに眠くなるし、短い上映時間にも関わらず早く終わらないかなと思ったので相当だと思うよ。アニメーション自体を否定しているのではなく、この手のストーリー展開と相性が悪すぎたと思う。

 

 輪廻転生を恋愛でやりたかったのは分かるのだが、輪廻転生ってロマンチックというよりかは限りなく辛いことの方が多いはずだが、それをロマンチックと思うってしまうあたりに何ともオリエンタリズムを感じてしまった。語られる話の舞台もエジプトとか中東のどこかの国なのに離される言葉がフランス語なのもすごく違和感だ。