『先生、私の隣に座っていただけませんか？』WOWOW
結婚5年目の人気漫画家・佐和子は連載がひと段落ついたとき、彼女のアシスタントでもある夫の俊夫が担当編集者の千佳と不倫していることを知る。ある日、佐和子の母・真由美が事故に遭ってけがをしたことから、佐和子と俊夫はしばらく佐和子の実家で生活することに。その後、佐和子は免許を取得するために自動車教習所に通い始め、同時に“不倫”が題材の新作を描きだす。彼女に内緒で原稿を見た俊夫はそのリアルな内容に驚く。
映画で予告編を観たときから気になっていた映画。最初は不倫の地雷映画かなって思ってたけど、本編はそれよりずっと面白かった。この映画で面白いのはまだ"先生"になっていない、俊夫がラストでようやく先生になるところだ。佐和子も千佳も実はちゃんと職業についていて独立してるんだけど、アシスタンスの俊夫はアシスタントという職業で実は仕事が不安定だった。そんな俊夫を繋ぎとめていたのが車の運転で、佐和子が映画の終わりに免許を取得することで、俊夫の役目が終わってしまった。そこで俊夫は本当に佐和子にとって不必要な人間になってしまったのだ。そこからいろいろあって最後は俊夫は佐和子のおかげで漫画の先生という職業につけるんだけど、これは不倫映画というより職業映画だな。
