@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『劇場版 コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』

命は救われても、映画は救われない....

 

『劇場版 コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』

 

断っておきますが、私は同シリーズのドラマをシーズン1から観ている。しかし"激情版"、あっ間違えた、"劇場版"の出来は最低だった。

 

まず劇場版なのにドラマのテンポをそのまま持ってきているので、最高に退屈する。それに3rdシーズンの違和感がそのまま劇場版に反映されてる。まず治療室なのに自分のスマフォいじっている医者はいないだろ普通、それにあの妙な恋愛要素もいらない。あってもいいけど、なんであんな男が上から目線なのか。女をなんだと思ってる。話を感動にさせたいがための余命数が月の花嫁とかさ、「何週目だよ、その演出」。極めつけはアル中の母親、激情版に出てくるにしてはヘビーすぎだろ、ドラマでじっくり登場させるべきだろ。

 

一番イラつくのが、可もなく不可もないシーンが永遠に続くの。「なにか大きな事件が起きて、早くこの静けさから観客を救ってくれよ」って思わせる、脚本が相当悪い。ドクター・ヘリ要請のコールが鳴った時なんて、なぜかこちらが救われた気分になる。そして一番この映画を救ったのは主人公である藍沢先生が事故現場の不慮の事故で倒れたシーン。身体を張って、文字通り映画を救命してくれた、ありがとう。でも一番この映画を救ったのはミスチルの「HANABI」が流れた瞬間だ。やっと映画が終わるって思うし、歌詞の良さに改めて感動させられる(性格悪い)。こんなのが90億円の興行収入とか、日本の映画の未来は暗い。全てとは言わないがほとんどは製作と脚本と監督が悪い。映画化したら、映画ファンも見に来る可能性があるんだから、もうちょっとちゃんと作るべきだった。完全に映画ファンを馬鹿にしてる、いや同シリーズのファンも馬鹿にしてる。これでまたフジテレビのドラマ制作スタッフがでかい顔するんだと思うとムカツク。反省してください。

 

酷評したので、いちおう最後は褒める。私が普段映画を観るときに一番注目している女性の表現だが、こちらは非常によく女性が描けてる。そもそも『コード・ブルー』は初めの時から、女3:男2で女性の成長が丁寧に描かれているドラマなので劇場版でも同様に描かれていた。