J・R・R・トールキンの傑作ファンタジー「指輪物語」を映画化した「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の完結編。邪悪な力を持つ指輪を滅びの山に捨てるべく旅を続けるフロドとサムだったが、同行するゴラムの策略にはまり仲を裂かれてしまう。一方、ヘルム峡谷の戦いで思わぬ敗北を喫したサウロン軍は、総力を結集して人間の国ゴンドールを襲撃。ガンダルフやアラゴルンら旅の仲間たちがこれに立ち向かう。2022年には、シリーズ第1作「ロード・オブ・ザ・リング」の日本公開から20周年を記念し、4Kリマスターされた3部作(劇場公開版)がIMAXで初公開。
まずパンフレット増版によるオリジナル版再販売ありがとうございます。おかげで33部作ともパンフレット入手できました。IMAX版での劇場再公開もありがとうございます。
まず『二つの塔』同様にカットしずぎだ。LOTRはエクステンデット版でしか観たことないのだが、『王の帰還』も後半にかけてカットしすぎだ。エオウィルの描写は薄い、アラゴルンが球みたいばやつでサウロンに話しかけるシーンとか、フロドとサムが滅びの山の火口まであっという間に辿り着いちゃったり、他にもたくさんカットしまくっていて、どうせIMAXやるならやっぱり劇場公開版よりエクステンデット版で良い気が。だって観に来る人はこのシリーズの大ファンが大多数を占めるはずだから。
それでもやっぱりオリジナルの映画が素晴らしいからカットし過ぎも許せるというか(笑)、冒頭のメリーとピピンがアラゴルン御一行と再会するのは嬉しいし、ゴンドールからローハンへ救援の火が見えるシーンは興奮するし、アラゴルンが死者たちとゴンドールに増援するシーンは無敵になった気分になるし、エオウィルが「私は男ではない」と宣言しアングマールの魔王を倒すシーンは「Yeah」って感じだし、フロドが指輪を葬ってみんなで再会を笑いあうシーンは感涙だし、フロドとガンダルフが西へ旅立つのは「No Way」った感じだけどサムの暖かさに癒されるし、やっぱりこのシリーズは最高ですね。
最近Amazon Primeで『ロード・オブ・ザ・リング/力の指輪』を見始めて、こっちは中つ国の第2紀を描いていて、ピーター・ジャクソン版『ロード・オブ・ザ・リング』は中つ国第3期を描いていることを知りました。またトールキンの壮大な中つ国の歴史譚があるのも最近知ったんですけど、やっぱり壮大な物語ってすごいけど、自分をちっぽけな人間にさせるよね。私を感涙させたフロドもサムもリリンもメリーもガンダルフもアラゴルンもギムリもレゴラスもあの壮大な中つ国の歴史のほんの一瞬にしかいない人たちなんだもん。まあ人類の歴史もそうだよね。物語ってすごい。