『リメンバー・ミー』(coco)
「家族が一番」というのは個人的に苦手だったんだけど、そこ以外は全部好き。メキシコ系の人々にとってこの映画は文化遺産になるのではないかなと思うくらい、終始メキシコの文化で彩られていた。ママ・ココが「リメンバーミー」を歌い始めたときは泣いてしまった…像がとにかく美しく、死者の世界が綺麗。ところで死者の日って日本で言うところのお盆だなと改めて確信。死者の世界は死んだ姿のまま行くみたいなので、きっと少子高齢社会だろうね。
個人的に気になったのが、犬のダンテ。ダンテ、可愛かったけどディズニーの動物表現の恐ろしさも同時に感じた。しかもダンテは死者の国に行ったきりになってた気がする。フリーダカーロは作品に動物をよく描くけど、動物も人間も平等に描き出すので、ピクサーもフリーダを登場させるだけでなく、彼女の作風も見習ってほしかった。また相変わらずピクサーを始めとするディズニー映画は父子物語が好きだなと感じた。
また今作はキャストがほとんど全員メキシコ系の役者を起用している文化的にも非常に画期的な作品である。ディズニーはやはり何手も先をいっている企業だと思う。