@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ストレイト・ストーリー 4Kリマスター版』

 

『ストレイト・ストーリー 4Kリマスター版』 (The Straight Story) [1999年アメリカ] [2025年4Kリマスター]

73歳のアルヴィン・ストレイトは、アメリカ・アイオワ州ローレンスで娘のローズと暮らしている。ある日、仲違いして口をきかなくなっていた76歳の兄のライルが心臓発作で倒れたとの知らせが入り、アルヴィンは兄に会いに行くことを決意する。ライルの住むウィスコンシン州マウント・ザイオンまでは560キロ。車であれば一日の距離だが、アルヴィンは運転免許を持っていない。しかし、自分の力で会いに行くと決めたアルヴィンは周囲の反対に耳も貸さず、たったひとり、時速わずか8キロのトラクターに乗り、旅に出る。監督はデヴィッド・リンチ。出演はリチャード・ファーンズワース(アルヴィン)、シシー・スペイセク(ローズ)、ハリー・ディーン・スタントン(ライル)ほか。

 

 「何でリンチはこういうの作ったの?」と思うくらい、彼の監督作品群の中では異色作である。と同時に非常にまったりとした作品で、辛辣に言ってしまうと眠気との戦いでもあった。何で作ったのか調べてみると、どうやら1994年のニューヨークタイムズ紙に掲載された実話の記事をもとに、リンチの当時のパートナーで、本作の編集なども手がけるメアリー・スウィーニーが脚本を担当しそれをリンチが監督したという流れらしい(何ともモテ男らしいエピソードだ)。

 

 ゆったりした作品だけど、ロード・ムービーらしい人との温かい交流があったり、年寄りのアルヴィンが不思議な魅力で周囲に力を授けたり、失われたアメリカの良心みたいなものも詰まっている(白人の牧歌的な夢と言った方がいいかもしれないが)。アルヴァインがふと第2次世界大戦のトラウマを喋ったりするシーンに顕著なのだけど、本作は兄弟の和解を描いているように、リンチの親世代への理解と和解を描いているのかもしれない。