@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ジョーカー: フォリ・ア・ドゥ』

 

『ジョーカー: フォリ・ア・ドゥ』 (Joker: Folle a Deux) [2024年アメリカ]

 

理不尽な世の中で社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカー。そんな彼の前にリーという謎めいた女性が現れる。ジョーカーの狂気はリーへ、そして群衆へと伝播し、拡散していく。孤独で心優しかった男が悪のカリスマとなって暴走し、世界を巻き込む新たな事件が起こる。監督はトッド・フィリップス。出演はホアキン・フェニックス(アーサー/ジョーカー)、レディー・ガガ(リー/ハーレイ)、ブレンダン・グリーソン(ジャッキー)、キャサリン・キーナー(メリーハン)ほか。

 

 『ジョーカー』の続編が作られたことにまず驚くのだが、それがミュージカルということで予告編から嫌な感じが伝わってきたのだが(今どき狂気を表現するのにミュージカルという手法を用いるのは不誠実だし何よりダサい)、まあ全体的にはかねがね予想通りのつまらなさだった。それはもうすでに英語圏では散々酷評レビューが出回っているので、私からの酷評は控えめにしておくが、意外と日本のレビューはあんまり荒れてない(まあ一方的に映画を酷評する流れが日本の映画好き界隈には無いので、そうなるであろうとは思っていたし、これは何も映画だけにはとどまらない)。

 

 ざっくり説明すると、前作『ジョーカー』に熱をあげた人々に冷や水ぶっかけるような映画である(おまけにラストで死ぬ)。ちょっと驚くくらい観客の期待を裏切りまくる映画で、いくらなんでもそこまでしなくてもいいじゃないかなと前作を全く好きではない私が心配するほどだ。それに加えて監督が本作でやりたいこととみせたいことがあまりに多かったせいで本当に脚本が詰め込み過ぎているのが一番問題だと思ったが、1つの事件の加害者と被害者がいるのに、それをショーのように熱狂する世間を風刺するという題材を『ジョーカー』を使って描く必要があるのかというのが一番個人的に疑問だった。まあ本作に限らずだけど、そういう事件の被害者の倫理を守るというテーマがビジュアルでみせる映画と言うメディアと相性が悪いということを再確認することができたのが唯一本作から得られた教訓だ。まさかトッド・ヘインズの映画をドタキャンしたホアキン・フェニックスが『メイ・ディセンバー ゆれる真実』と同じテーマの映画に出ているとは思わなかなった。

 

 あとジンプルに悪口だが、裁判でミュージカルというと『シカゴ』という最高の先行作があるので、それと比べると本作は本当につまらない(比べるのも『シカゴ』に失礼)。本作でのせいでまたミュージカルが嫌われジャンルになってしまわないかと心配になるし、何よりあれだけ頑張ったレディー・ガガが勿体ない。さらにこのつまらない作品に2億円つかったらしいのだが、純粋に「どこで?どのシーンで?」と思った。もしかしてあの体調悪そうなセットと陳腐な画面の色味を引き出すために、そんだけお金を使ったわけではないよね?!