@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『トランスフォーマー ONE』

 

トランスフォーマー ONE』 (Transformers One) [2024年アメリカ]


ロボット生命体トランスフォーマーが暮らすサイバトロン星の地下都市。変形能力を持たない労働ロボットのオプティマスプライム(オライオンパックス)とメガトロン(D-16)は固い友情で結ばれ、いつかヒーローになることを夢見ていた。そんなある日、謎のSOSメッセージを発見した2人は仲間のバンブルビー(B-127)やエリータ-1とともに、侵入を禁止されている地上世界へ向かう。そこで恐ろしい陰謀の存在を知った彼らは、新たに授かった変形能力を使って危機に立ち向かうが、オプティマスプライムとメガトロンの正義感に少しずつ隔たりが生じ始める。監督はジョシュ・クーリー。出演はクリス・ヘムズワース(オライオンパックス/オプティマスプライム)、ブライアン・タイリー・ヘンリー(D-16/メガトロン)、スカーレット・ヨハンソン(エリータ-1)、キーガン=マイケル・キー(バンブルビー)、スティーブ・ブシェーミローレンス・フィッシュバーンジョン・ハムほか。

 

 ならず者のあんちゃんだったオライオンパックスが、使命を帯びて"オプティマスプライム"というヒーローになるまでの物語で、まさに『トランスフォーマー』シリーズの前日譚として申し分ない出来であった。個人的にサクサクと進むストーリーにそこまで熱を見いだせず、また「よくある話だな~」なんて思ってたけど、"私はオプティマスプライムだ"のシーンで一気に盛り上がったので、「ああこれがやりたかったんだな」と監督の意図を理解できた。もちろんそのシーンは本作のハイライトだ。

 

 オライオンパックスとD-16の関係は、"バットマンとジョーカー"よろしく、「一歩間違えれば自分がヴィランだったかもしれない」的なヒーローとヴィランの決定的な違いと共通点を巧みに描写していた。MCUの映画に出演していた俳優を起用した理由も納得した。ただ男性の関係に焦点を当て過ぎて、唯一のセリフが多い女性であるエリータ-1が最近のヒーロー映画と比べて後退した女性像で残念だ。それを演じるのがスカーレット・ヨハンソンというのも、何か昔のアベンジャーズの中で紅一点だったブラック・ウィドウを思い出した。こういう役、彼女はいっぱいやってきただろうが、今更それをスカーレット・ヨハンソンにふるかな。この女性の描き方はウェス・アンダーソンに似てるかも。

 

 『トランスフォーマー』シリーズはマイケル・ベイが監督した以外の作品の方が面白いの、ちょっと笑っちゃうよね。やっぱり『トランスフォーマー』で何を見せたいのか、マイケル・ベイとジュシュ・クーリーは全然違う。まあ実写とアニメーションでは、やはりアニメーションの方が見やすいのもあるけどさ。