
午前十時の映画祭15『メリー・ポピンズ』 (Mary Poppins) [1964年アメリカ]
やんちゃな子供たちの元に、風に乗ってやって来た不思議な家庭教師メリー・ポピンズ。優しくて美人で、おまけに魔法まで使えるメリーに、子供たちは大喜び。ところが彼らのパパは型破りな彼女を快く思わず……。監督はロバート・スティーヴンソン。出演はジュリー・アンドリュース(メリー・ポピンズ)、ディック・ヴァン・ダイク(バート)ほか。
数年前に午前十時の映画祭で本作が組まれた時は日本語吹き替えだった気がしたのだが、今回は字幕版だったのでこれは絶対に行くべきだと思い行った。子供の時から都度観ていた気がしたが、やっぱり大画面で観ると違うというか、絵の中に人がいるのが新しい感じだけど、現代でこのアプローチで映画を作れないので、やはり唯一無二である。歌も楽しいけど、ダンスが楽しいのも本作の魅力で、アニメのペンギンと一緒に踊るのもMGM風で楽しいし、屋上でデッキブラシを使って皆で踊るシーンも素晴らしい。あとメリー・ポピンズは3日間くらいしか家にいないのも、リアルっちゃリアルなのかな。イギリスのナニーが出てくる番組を観たことあるけど、彼女たちも数日間くらいしかいなかったので。
音楽が素晴らしいのは当たり前だけど、改めて鳩に餌をあげて下さいという曲の綺麗さには感動してしまった。あれは原作者の思いが一番詰まっている曲で、あの後のお父さんの変化を予見しているけど、仕事ばっかりしてないで家庭や家族を大切にしろっていうディズニー作品の根底にあるメッセージが詰まっている作品だ。逆に言えば、こういう作品以外を作れなくなってしまったとも言えるけど、でもね『ウォルト・ディズニーの約束』を観た後だと、ハッピー・エンドで良かったねってなるんだよな。