@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

午前十時の映画祭15『ゴッドファーザー』

 

午前十時の映画祭15『ゴッドファーザー』 (The Godfather) [1972年アメリカ]

 

イタリア・シシリー島からアメリカに移住し、巨万の富を築き上げたビトー・コルレオーネ一族の跡目相続や、世代交代を謀る周囲のマフィアとの間に起こる抗争が重厚なタッチで綴られる。監督はフランシス・フォード・コッポラ。出演はマーロン・ブランド(ドン)、アル・パチーノ(マイケル)、ジェームズ・カーン(ソニー)、ロバート・デュバル(トム)、ダイアン・キートン(ケイ)ほか。

 

 言わずと知れまくった名作で、劇場で観ることができてたいへん幸運であった。マフィア映画の金字塔なので、本作の至る所がオマージュされていて、何ならオマージュの方を先に観ている可能性すらあると思うのだが、やはり本家本元には勝てないよな。特に一世一代で出世したドンが意外と冷静で輪を重んじるのは、あれはマフィアである前に一人の移民として、移民の共同体はみんなで支えあうべきだという信念があるからなんだろうが、二代目や三代目がその信念を貫いているかというとそれは別の話で、そこからちなまぐさい争いが始まり、その争いの凄さがまあ本作の魅力な訳だ。こういう話はどこでもある話だ。

 

 数ある名シーンの中でも個人的に一番印象に残るのが最後のケイがマイケルをドア越しに覗いていて、そのドアが閉まって映画が終わるシーンだけど、あれって本当に色んなものを象徴していると思うんだけど(マフィアの世界に完全に入ってしまいもう昔のようなマイケルではないと確信する、女性はそのマフィアの世界には入れないetc)、不思議とミソジニーな映画ではない。おそらく自覚的に男性の女性排除を描いている。そもそも本作はマッチョな世界を描いている映画だけどマッチョな映画ではない。実はそれを実現するのってけっこう難しいんだよね。ただあまりにスタイリッシュで洗練されている映画なので、「これは男のための映画だ」って誤解してしまう力もある映画だと思う(『ファイト・クラブ』とかもそうだよね)。