@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『シンシン/SING SING』

 

『シンシン/SING SING』 (Sing Sing) [2023年アメリカ]


無実の罪で収監された男、ディヴァインGは、刑務所内更生プログラムである「舞台演劇」のグループに所属し、収監者仲間たちと日々演劇に取り組むことで、わずかながらの生きる希望を見いだしていた。そんなある日、刑務所で一番の悪人として恐れられている男、通称ディヴァイン・アイことクラレンス・マクリンが演劇グループに参加することに。そんな中で演劇グループは、次の公演に向けた新たな演目の準備に取り掛かるが……。監督はグレッグ・クウェダー。出演はコールマン・ドミンゴ(ディヴァインG)ほか。

 

 実際に存在している刑務所とプログラムの話で、本作にも実際の当事者たちが出演している。演劇と再生の力を信じることができる作品で、実際の舞台のシーンもすごく説得力がある。プログラムに参加している男性たちも真面目に取り組んでいて、いかに刑務所とかでこういう練習をして実行する的なプロセスが大事なのか伝わってくる。

 

 ただ本作はもっと"自由になる"ということに重きを置いている。ディヴァインらはじめ受刑者の多くはアメリカの黒人差別の構造の中に組み込まれて、収監されている人々である。ディヴァインは80年代に収監さたのだが、おそらくレーガンの政策の犠牲者でもあるかもしれない。そんなディヴァインが最後まで自分の無実を信じて、ようやくそれが認められるまでをじっくり描くのは大変意味あることだ(『ショーシャンクの空に』と比べるコメントがあったが、けっこう違う話だと思うのだが)。