@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『蝶の渡り』

 

『蝶の渡り』 (Peplebis idzulebiti migratsia) [2023年ジョージア]

 

1991年、ジョージアソ連からの独立の夢が近づき、若者たちは未来への希望を胸に新しい年を迎える。ソ連が崩壊するとジョージアはついに独立を宣言するが、その喜びは新たな戦争によって失われてしまう。27年後、画家コスタは祖父母の代からの家の半地下に暮らし、そこには芸術仲間たちがいつも集まっていた。才能があってもうまくいかず、生活は困窮するばかりの彼らだったが、その表情は不思議と楽しげだ。新年を迎えようとしていたある日、コスタの家にかつての恋人ニナが戻ってくる。しかし、コスタの絵を買いに来たアメリカ人の美術コレクター・スティーブがニナに一目ぼれし、彼女はより良い生活を求めてスティーブとともにアメリカへ渡ることを決意する。監督はナナ・ジョルジャゼ。

 

 昔良くつるんでいた仲間ともう一度会うが、前のようには上手く行かない、それぞれの旅立ちというよくあるテーマを描いた作品だ。ただその中でも久しぶりに会う原因にあるのが戦争というのが独特だ。おそらく監督本人の実体経験がかなり反映されているだろうし、何となくみんな久しぶりにあうのに、どこかよそよそしくて、戦争というテーマに触れようとしない様子とか、かなりリアルな人間描写だと思う。

 

 ただ久しぶりに再会したという設定なのに、男性だけ異様に老けていて、女性は見た目が変わらず若いというのは何だかなと思った(まぁ見た目に気を使わない男性と気を使う女性というのは万国共通なのだろ)。特に久しぶりに昔の恋人が再会しセックスするシーンは、年齢が離れすぎているように見えていて、かなり痛々しい感じがした。ただあの女性のピュアさと、どこか触れてはいけない過去があって、触れたらどこかへ旅立ってしまいそうな危うさはかなりリアルだなと思った。