銃と言葉の取り扱いにはご注意を
『ガンズ・アキンボ』(Guns Akimbo)
マイルズはネットの掲示板や動画のコメント欄に過激なコメントを書きこむのを趣味にしていた。ある日の夜、マイルズはスキズムという違法な格闘技をネット上で観戦しつつ、いつものように攻撃的なコメントを書きこんでいた。スキズムを主催するリクターはそのコメントに激怒し、マイルズの身元を特定した後、部下に命じて彼を拉致させた。その後、マイルズは両手に重い拳銃を固定され、戦闘狂のニックスとのデスマッチに放り込まれた。当初、臆病なマイルズは逃げ回るばかりだったが、元カノのノヴァが人質に取られたことを知るや否や、意を決して反攻に転じるのだった。
まあ確かに下品な言葉と銃と殺害描写の連続で倫理的に欠けている映画であるが、性描写が全くない分私には上品な作品に見えたし、何より両手を銃に改造された人間のリアルをかなり追求したよくできた映画であった。また銃よりオンライン上の言葉の取り扱いについてすごく倫理観に溢れていた。
よく出来た映画であったが、ひとつ悪い点を。マイルズの元カノであるノヴァがアジア系の女性なのだが、髪の毛がカラーリングされており、よく映画で出てくるアジア系女性のステレオタイプだったことは指摘しておきたい。