
『ミーン・ガールズ』 (Mean Girls) [2024年アメリカ]
アフリカで育った16歳の少女ケイディは母国アメリカに帰国し、新たな高校生活を送り始める。学園を牛耳る人気女子軍団「プラスチックス」に気に入られたケイディは、そのリーダー格であるレジーナの元恋人アーロンにひかれたことをきっかけに、はみ出し者の友人たちと組んでレジーナを倒すべく立ち上がる。監督はサマンサ・ジェーン、アルトゥーロ・ペレス・Jr.。脚本はティナ・フェイ。出演はアンガーリー・ライス(ケイディ)、レネー・ラップ(レジーナ)、アウリー・クラバーリョ(ジャニス)、ジャクール・スパイベリー(ダミアン)、クリストファー・ブライニー(アーロン)、アヴァンティカ、ビービー・ウッド、ジョン・ハム、ティナ・フェイほか。
まず2004年の映画『ミーン・ガールズ』のヒットに伴い製作されたブロードウェイミュージカルがあって、それを2024年に映画化したのが本作である。いずれもティナ・フェイが脚本を務めている。どれくらいブロードウェイミュージカルと違うのかよく分からないのだが、私はとても楽しかった。というかそもそもの2004年版『ミーン・ガールズ』が相当アイコニックで女子の『ゴッドファーザー』的な作品だと思うのだが(本気でそう思ってる)、本作はミュージカル化したことでユーモアとパワーが倍増した感じがある。ただオリジナルが持っていたシュールな魅力が半減した感じもある。
またオリジナルよりさらにレジーナとジャニスがより深く描かれるようになっている。もっと言うとオリジナル版はジャニスのセクシュアリティの描き方がストレート落ちみたいになっていたのに反して、本作のジャニスにはガールフレンドもいてキスシーンもあって、そこが一番アップデートされた感じがある。一方でもうちょっと男子の描き方があっても良いかなと思うのだが、そのへんは男子の青春に重きを置いて別の青春映画が作られるべきだと思う。いまアメリカでもポッドキャストとか古くからあるインターネット文化の影響で若い男の子が保守もしくは右傾化しているらしいし、どっちかと言うと男の子たちの方が問題だからね(まあそんな男の子たちはそういう映画作られても観ないだろうが)。