@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『スラムドッグス』

 

『スラムドッグス』 (Strays) [2023年アメリカ]

 

犬のレジーはある日、飼い主のダグに家から遠い場所に捨てられてしまう。ピュアなレジーは、これも遊びだと信じて疑わず、家を目指してさまよっていたが、そこで野良犬界のカリスマ、バグと出会い、自分が捨てられたということを知らされる。野良犬になってしまい、飼い主ダグが最低なヤツだということに気づいたレジーは復讐を決意。それに賛同したほかの犬たちも加わり、一同は珍道中を繰り広げる。監督はジョシュ・グリーンバウム。出演はウィル・フェレル(レジー)ジェイミー・フォックス(バグ)ほか。

 

 途中の遊園地で出てくるナレーション犬といいバードウォッチングしてるデニス・クエイド(本人!)といい、『僕のワンダフル・ライフ』から公式でパロディにしていいと認められている映画らしく、大爆笑である。まあ同じ配給ということも大きいと思うが、それでも本家に出てきた人と犬が出てくるのだから潔い。ただ『僕のワンダフル・ライフ』と違って『ストレイドッグス』は下品で下ネタも盛りだくさん、オシッコもウンコも盛りだくさんだ(『バビロン』が可愛く思えてくる)。まあ『僕のワンダフル・ライフ』は犬の自己犠牲を美化していたので、愛情をくれない飼い主なんてチンコを噛まれて死んでしまえという姿勢を貫いているこの映画のスタイルの方を私は支持したい。

 

 レジーの虐待された子(犬!)の心情はとてもリアルだと思うし、ギリギリまで自分を虐待していた飼い主を許してしまいそうになるあたりはとてもリアルである。チンコやらウンコやらセックスやらとにかく下ネタいっぱいでFワードもいっぱいなんだけど、この下品さを犬に投影しすぎている気がしてちょっと好きじゃないなと思うこともあった。それでも凄い笑ったけどね。「こんなのヒトでやればいいのに」なんて思うんだけど、それこそヒトがやったらもっと下品になって目も当てられないだろう。

 

 音楽の使い方も気が利いていて、網の中に閉じ込められていた犬たちが一斉にウンコをするシーンでFergieの"London Bridge"が流れ、レジーがダグに復讐するシーンでMiley Cyrusの"Wreaking Ball"(復讐ソング!)が流れる。