主人公の性格や言動にイラつく
『マイル22』(Mile 22)
まず断っておくと、私はピーター・バーグ監督作が好きではない。特にマーク・ウォルバーグとタッグを組んだ作品は『バーニング・オーシャン』を除いて全く好きになれない。特に『パトリオット・ディ』なんて白人至上主義のプロパガンダを観ている気分であった。(『バーニング・オーシャン』も手放しで褒められる作品ではないですが) それなのに『バトルシップ』などこの監督のファンは日本に沢山いて全く理解できない。
話を今作に戻すと、東南アジアで活動するCIA特殊部隊の話であり、確かにアクションはぞっとするほどよくできており、出演する女性もカッコイイ。特にリー役のリコ・ウワイスは本当に凄い。アジア系の俳優さんを始め人種も豊かであった。(アフリカ系はいなかったが) しかし、主人公を除いて全員死んでしまうラストではとてもハラハラさせられた。
しかし映画では逐一マーク・ウォルバーグ演じる主人公の性格や言動に腹が立つことが多かった。食べ物がのった皿を平気で割るし、部下には偉そうな態度だし、女性シャワールームに勝手に入ってくるし、かなり無神経な奴だった。またそれをマーク・ウォルバーグが演じていると思うと、『ゲディ家の身代金』での再撮影時のギャラ問題を踏まえ役を飛び越えて本当に嫌いになりそうだった。
