『バズ・ライトイヤー』(Lightyear)
バズ・ライトイヤーは有能なスペース・レンジャーだが、自分の力を過信したことで、1200人の乗組員とともに危険な惑星に不時着してしまう。相棒でもある猫型ロボットのソックとともに、全員を地球に帰還させるためのミッションに挑むバズは、個性豊かな新米のジュニアパトロールたちとの出会いを通して、自らの運命を大きく変えていく。
『トイ・ストーリー』のフランチャイズとしてのつながりはほぼ無い。しかし単独作品としては良作である。(まあティム・アレンとトム・ハンクスが納得してない訳はなんんとなく分かるよ) アニメとして質がとにかく高いし動きが滑らかだ。(ウッディじゃなくてもYou Are A Toy!と叫びたくなるレベルである) また本作のバズはかなりマッチョでGay Icon感がかなりある。
バズが浦島太郎みたいな感じで周りから取り残される設定なんだが、それってまんまキャプテン・アメリカじゃないか。だからクリス・エヴァンスをキャスティングしたのか。本作はそんなバズのメンタルをケアするソックスが非常に可愛いのだが、そういえばMCUでもキャプテンのメンタルをケアすることってなかったよね。
本作の重要なモチーフは仲間を信じることであるが、というのもバズがキャプテンとして過剰に一人で頑張ることを内面化しすぎたバズがラストには周りの仲間に一人では何もできないから力を貸して欲しいと自らの弱さを見せることで、仲間を信じることに繋がったからだ。