『アポロ13』を午前十時の映画祭で観てきた。感想は箇条書きで。
・トム・ハンクス、良い。(ファン目線)
・やっぱり名作とは言え1970年が舞台で1995年公開の映画を2022年に観るとどうしても粗が分かるというか、不足している部分はある。特に宇宙空間に投げ出される演出で音がするのはさすがに映画演出すぎでは?
・粗があるけどそれでもやっぱり面白い。映画の後半はほとんどハラハラしっぱなしだし、出演陣のみんなで地球に帰るぞ的な立ち振る舞いはかなり面白い。
・この映画でかなりリアルだと思ったのはアポロ13あたりになると世間の興味が薄くなっている点である。そして映画の元になった事故がきっかけでまた世間の興味がアポロ計画に戻ってきたことも皮肉がきいている。でもアポロ計画なんて世間の興味関心がないと続けていけないよなと思う。
・90年代に宇宙映画やアポロ計画系映画が作られ始めたのは、おそらく冷戦が終わって、情報が解禁し始めたからだろうな。その辺はこの映画のフランチャイズみたいなドラマシリーズである『フロム・ジ・アース/人類、月に立つ』(トム・ハンクスが製作総指揮をしており、いくつかのエピソードで監督、脚本、プロデュース、出演をしている)を強くオススメする。アポロ計画の背景や歴史やメディアとの関係がとにかくよく描かれているし、人間模様もよく描かれている。
・よく描けているけど、『ドリーム』のように女性の科学者とか労働者は全く出てこない。というか家庭だけかなり神聖視されている。