@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『彼女たちの革命前夜』

 

『彼女たちの革命前夜』(Misbehaviour)

 

ミス・ユニバース」「ミス・インターナショナル」と並ぶ世界3大ミスコンテストのひとつ「ミス・ワールド」の1970年ロンドン大会で実際に起こった騒動を、キーラ・ナイトレイ主演で映画化した群像劇。1970年、ロンドン。大学に入学したサリーは、女性解放運動の活動家ジョーに出会う。ジョーの所属する団体では、女性をモノのように品定めをするミスコンテストの「ミス・ワールド」の開催を阻止しようと計画を練っていた。ミス・ワールドは開催に向けて準備が進み、世界各国から出演者が続々と集結。カリブ海の島国グレナダから参加したジェニファーは、自身の夢をかなえるためにミス・ワールドに出場したが、白人の出場者ばかりに注目が集まる状況に複雑な心境でいた。それぞれの思いが交差する中、ついにミス・ワールドの開催当日を迎える。ミス・ワールドの開催を阻止しようと活動する主人公サリーをナイトレイが演じ、ジェシー・バックリー、ググ・バサ=ロー、グレッグ・キニアらが共演。テレビシリーズ「サード・デイ 祝祭の孤島」を手がけたフィリッパ・ロウソープ監督がメガホンをとった。

 

 活動家たちは階級や育ちや学歴は違えど連帯しているのだが白人女性(帝国主義で支配側だ)が多い。一方でミス・ワールドに出場する女性たちはアフリカ諸国からも参加しているので黒人女性(植民地支配される側だ)も多い、彼女たちは女性であるが国の代表や黒人としてのアイデンティティが強い。このミス・ワールドという舞台でやりかたは違えど抗議する白人女性たちと国代表の黒人女性たちを引き合わせることで問題を提起する映画なのだが、正直失敗している感は否めない。というかホワイト・フェミニズムを脱出できていない気がする。もちろん史実を映画化しているのだが、やはり映画として観るとこの組み合わせはあまりよくない気がする...

 

 まあそれでもフェミニズム映画なので多くの人に観てほしいと思う。映画のラストには本作のモデルになった女性たち本人たちがしっかり登場するし、映画自体もそこが一番興奮するように演出されている。