『オフィサー・アンド・スパイ』
1894年、ユダヤ系のフランス陸軍大尉ドレフュスが、ドイツに軍事機密を漏洩したスパイ容疑で終身刑を言い渡された。対敵情報活動を率いるピカール中佐はドレフュスの無実を示す証拠を発見し上官に対処を迫るが、隠蔽を図ろうとする上層部から左遷を命じられてしまう。ピカールは作家ゾラらに支援を求め、腐敗した権力や反ユダヤ勢力との過酷な闘いに身を投じていく。
ドレフュス事件の内容を知って当然みたいな感じで始まるので、この事件について全く知らないと肩透かしをくらう。というのも良くも悪くも実直に作ってある。正直今ポランツキーの映画を観る気は全く起きないのだが、映画の内容が政府と権力の腐敗がテーマなのでやはり観に行ってしまった。しかしポランツキーはこの映画の中における誰の立場から作っていたんだろうか。