『マヤの秘密』
ナチスから暴行を受けた過去を持ち、妄想と現実を行き来する悪夢に囚われた女性の姿を描いたサスペンス。1950年代のアメリカ郊外。かつてナチスの軍人だった男から戦時中に暴行を受けたマヤは、街中で偶然その男を見かけ、復讐心から男を誘拐。夫のルイスの手を借りて自宅の地下室に監禁する。マヤは殺したい気持ちを抑え、男に罪の自白を求める。しかし、男は人違いだと否定し続ける。
まあ映画の内容的に何となくわかっていたが、あまり後味が良くない展開で終わる。あれだけマヤが時間をかけて説得し証言を得たにもかかわらず、ラストのトーマスを殺すのがマヤの夫のルイスなのはあまり良くない気がする。今までだって殺せる瞬間があったにも関わらず、最終的にトーマスの自供でやっとマヤの被害を自認できるようにそれが怒りに変わるって大変家父長的な終わり方であった。