"戦争"についての罪を描いている
『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』(The War with Grandpa)
妻を亡くしたこともあって、エドは娘夫婦(サリーとアーサー)と同居することにした。当面の間、エドは孫のピーターの部屋で暮らすことになったが、ピーターは「おじいちゃんに自分だけの部屋を奪われた」と不満を募らせていった。ほどなくして、我慢の限界に達したピーターはエドを追い出すべく様々な悪戯を仕掛けたが、エドは意地になって部屋に居座ろうとした。そして、ピーターの悪戯はどんどんエスカレートしていき、ついには大騒動に発展してしまう。
まあ笑える映画であったし役者も気の抜けたコメディ演技は良かったが、やはりこの映画を作った監督はかなり道徳心を持っている人でないかと思う。まず祖父が孫に戦争について実際の戦争がいかに人間性を奪うのか力説するのだが、それが最後にちゃんと祖父と孫にのしかかるのが非常に良い。途中は少し笑えて、ちょっとやりすぎじゃないかと思うので、最後に戦争という言葉が二人にのしかかるしシーンは非常に意味がある。
最後にこの映画はラストにコメディ映画お決まりのNGシーン集が流れて、少し懐かしい気分になる。またコメディ映画でラストにNGシーン集を流すようになってくれないかな。