@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『AVA/エヴァ』

人間味あふれる女殺し屋

 

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『AVA/エヴァ

 

恐ろしい暗殺者のエヴァは生き残ることを余儀なくされる。 エヴァ・フォークナージェシカ・チャステイン)は、アルコール依存症から立ち直り、兵士から暗殺者へと転身した女性である。彼女はフランスで、新たなターゲットであるイギリス人ビジネスマンを誘拐する。彼女は彼を殺す前に、何者かが彼の死を望んでいる理由を問いただす。しかし、その会話は盗聴されていた。その後、ボストンに飛んだエヴァは、疎遠になっていた妹のジュディと、狭心症で入院している母親を訪ねる。妹たちとの再会は、実に8年ぶりであった。

エヴァのハンドラーである元陸軍上官のデュークは、ドイツ軍の将軍を殺すために彼女をサウジアラビアに送る。将軍を罠に誘い、心臓発作で死んだように見せかけるために毒物を注射するエヴァ。しかし、将軍の警備員に邪魔されてしまい、激しい銃撃戦となるも、辛くも生き延びる。

逃亡したエヴァバルネビル・カルテットに行き、デュークを問い詰めるが、彼は作戦の失敗を謝り、情報の間違いは単純なミスだと主張する。エヴァはボストンに戻り、妹のジュディと交際している元婚約者のマイケルと出会う。

ブリティッシュ・コロンビアで、デュークは上司のサイモンと会う。サイモンの娘カミーユは、以前エヴァが標的と会話していたのを盗聴していた女性だった。サイモンは、エヴァには責任があり、彼女がターゲットに質問することは、作戦への取り組みが不十分であると考えていた。デュークが去った後、サイモンはエヴァを始末するように指示を出す。ジョギング中に襲撃されたエヴァは逆に相手を殺し、デュークと対峙するが、デュークは薬物中毒者による無差別強盗だと主張する。その夜、エヴァはジュディとマイケルと一緒に食事に行くが、会話はうまくいかず、気まずいまま食事を終える。翌朝、ジュディはエヴァに会いに行き、マイケルが行方不明であることを伝える。マイケルが再びギャンブルを始めたことを知ったエヴァは、マイケルが世話になっている女性、トニが経営する賭博場からマイケルを救い出す。

デュークは再びサイモンに会いに行き、エヴァがはめられたことを知っていたことを明かす。エヴァの能力を買っているデュークはエヴァを守るためにサイモンを殺そうとするが、サイモンはデュークを返り討ちにする。彼はデュークの死に際を映したビデオをエヴァに送る。傷心のエヴァはジュディの家に行き、マイケルに一緒に逃げようと誘うが、マイケルはジュディが妊娠していることを明かして断る。エヴァはトニの賭博場に向かい、トニの手下を何人か殺した後、エヴァはトニの首を絞めるが、気を取り直してトニを生かし、マイケルに近づかないよう警告し、マイケルの借金を返すためにトニに袋を渡す。

ホテルに戻ったエヴァは、サイモンに襲われる。激しい戦闘をした二人は重傷を負ってしまう。疲れ果てたサイモンは火災報知器が鳴ると逃げ出し、エヴァに「今度会ったら殺す」と警告する。エヴァはサイモンを追いかけ、ザキム橋の下で追い詰めて射殺する。エヴァは妹の家に行き、ジュディに国外に出るよう警告し、エヴァが暗殺で稼いだ金が入ったスイスの銀行口座の番号を教える。彼女が去る前に、マイケルはデュークからの手紙を渡す。そこには、「自分の人生に満足している」と書かれていた。 通りを歩いているエヴァを、父親を殺され復讐に燃えるサイモンの娘、カミーユがつきまとう。

 

 まず脚本が支離滅裂で映画自体もあまりよく出来ているとは思えず、どう考えても役者の演技に頼り切っている映画である。しかし特筆するべきは主人公エヴァの人間味あふれる暗殺者としての描写は珍しい。まずエヴァはこういう映画にありがちな幼いころから暗殺者として育て上げられて感情もない殺人マシーンとして生きるみたいな暗殺者ではなく、普通に育ち学生時代に挫折し陸軍に入隊しそこでも失敗したから暗殺者として生きていくしかないみたいな暗殺者のためかなり人間味あふれる役どころになっている。

 

 また完全に暗殺者になり切れないせいか、いやそこで銃を撃ったら、銃声がして敵がたくさん寄ってくるだろう的なツッコミすら入れてしまうくらいエヴァも暗殺者として中途半端な気もするが、まあこの映画自体が中途半端だからまあ別にいいかと思わせてしまう不思議な力がある。