『ジョン・ウィック:パラベラム』
毎度殺し方が上品な映画だ。アクションにのみ振り切っており大変潔い作品で多様性もある。続編も楽しみだ。
『ジョーカー』
なんか味のないガムを永遠に噛んでいるような気分になる最低映画だ。日本をはじめ多くの国で画期的にヒットしている映画であるし評価もクソ高い。オスカーにも絡んでくるだろうが、私は嫌いだ。嫌いな点を挙げればきりがないが、一番いやなのはこの映画がわざと共感を得ようと作っているくせに大事な点はぼかしまくり、誇大な宣伝に頼りきりにしている点だ。そういう意味で娯楽映画とアート映画としてこの映画は大成功だろうが、虚無感しか生み出せない点でクソである。白人男性が世の中に見捨てられ大量殺人奇に落ちていく姿なんて見たくない。だってそういう犯罪は現実世界で世の中にあふれているじゃないか。そんなもん映画にしなくてもよい。とにかくクソだ。監督も制作もクソだ。
『イエスタデイ』
私がビートルズのメンバーだったらこの映画の存在は恥ずかしい。ビートルズの楽曲が使えるようになったことを言いことに脚本がお粗末すぎる。同じビートルズの楽曲を使った映画なら同じタイトルのデンマーク映画の『イエスタデイ』のほうがよっぽどよく出来た作品だ。そっちのほうをオススメしたい。
『毒戦 BELIEVER』
やっぱり韓国映画は質が高い。最後まで飽きることなく観れた。
『クロール 凶暴領域』
超気軽に観にいったら思い切りぶん殴られた気分になる映画。こちらも女子映画で勝つ、スポーツに秀でた人が自分の得意技で困難を乗り越える映画でこういう映画、ありそうでなかったのでは?しかもサメじゃなくてワニ(笑)ワニを怒らせたらイケナイ。新たな教訓だ。そして避難勧告が出たら素直に従おう。そして泳ぎをきわめよう。
『英雄は嘘がお好き』
コメディだけどあまり笑える要素は無かったが、そこそこ面白かった。やはりどの時代においても必要なのは腕っぷしの強さじゃなくて饒舌と友達だ。
『フッド・ザ・ビギニング』
なんかつまんかった。歴代のロビン・フッド映画だってどうせ賛否が分かれたり、酷評されてることが多いんだから、もっとイカレテル演出で作ればいいのに、ところどことシリアスな雰囲気が映画をダメにしている印象。
『ガリーボーイ』
今年は本当にインド映画の進化を感じた。インド映画の中の価値観の変化もアップグレードしているが表現の方法も進化している。特にラップを表現の重点を置いているこの作品は斬新だ。主人公がのし上がっていく姿も良いが、彼を助ける友人たちも素晴らしくガールフレンドも一枚岩でない人物ですごく良い。今年観たインド映画で間違いなくベスト級だ。
『ジェミニマン』
ウィル・スミスが二人いるといううことでかなりお得感がある映画。正直言うと脚本にムラがあるが別にいいじゃないかウィル・スミスが二人いるんだから。ハリウッドの大作にみせかけてちゃんとアン・リーのメッセージが随所にある。あと今作に限らずハリウッド映画は童貞がものすごい力を発揮する ことがある気がする。
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
『ハンター・キラー』同様にある映画ファン層を刺激する要素をふんだんに盛り込んでいる映画で観ていて興奮する。アンチ戦争派でミリタリー映画ですら好きでない私もかなり興奮してしまった。ああ、映画の功罪。でもWW2のドイツ兵とロシア兵が互いやその周辺に暮らしている女性たちにした歴史的事実を知っている私はやはり手放しでこの映画を称賛できない。