@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『パーム・スプリングス』

 

 

 

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『パーム・スプリングス』(Palm Springs)

 

2019年11月9日、カリフォルニア州パームスプリングス。ナイルズは恋人のミスティの隣で目を覚ました。その日、2人は知人のタラとエイブの結婚式に出席し、ナイルズは即興でスピーチを行った。そんなナイルズの姿を見て、花嫁の付添人、サラはホッとしていた。サラも結婚式のための準備を一切していなかった上に、二日酔いで頭が思うように働かなかったのである。結婚式の後、ナイルズはミスティが不倫していることを知った。傷心のナイルズはサラと一気に距離を縮め、そのまま性行為しようとした。盛り上がっている最中、ナイルズの肩に老人(ロイ)が放った矢が命中した。負傷したナイルズがふと周りを見渡すと、近くの洞窟から不気味な赤い光が発せられているのに気が付いた。ナイルズはその光の方へと這って行った。サラは「ここで待っているように」とナイルズに言われたが、怪我を負ったナイルズを追って、洞窟に足を踏み入れた。そして、ナイルズとサラは謎の渦に呑み込まれていった。

ほどなくして、サラは意識を取り戻したが、そこは11月9日の朝であった。サラがナイルズを問い詰めたところ、「君は俺と同じタイムループに囚われてしまった。脱出のために思いつく限りの方法を試したけれど、どれも上手くいかなかった。しかも、何万回も11月9日を繰り返しているせいで、今が何回目なのかも分からなくなった」「ロイの爺さんをタイムループに引き込んだのも俺だ。あの爺さんは俺を恨んでいて、たまに復讐しにくるんだ」と言われた。サラはそれでも諦めることができず、いくつかの方法で脱出を試みたが、結局失敗に終わった。

サラは失敗を重ねるうちに脱出する意欲を失い、ナイルズと一緒にループを楽しむようになった。やがて、2人は惹かれ合うようになったが、ある事実が発覚したばかりに事態は暗転する。

 

 サラが自分自身の力でタイムループを抜け出すのが良い。

『ザ・バッド・ガイズ』

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『ザ・バッド・ガイズ』

 

 懲役刑のある人間が捜査するという、まるで韓国版『スーサイド・スクワッド』であるが、それより何倍もよく出来た映画だった。笑いと暴力のバランスが良くとれていた。

 

 ちなみにこの映画の裏ボスが日本のヤクザであるが、そのヤクザが韓国市場を独占する動機が資本主義や植民地主義などからきており、これはかつて日本が韓国を植民地支配していた理由とほんとど同じであり、この表現は上手だと思った。

 

 

 最後に、ゲイ・キスを笑いに昇華させる演出は正直つまらないと思う。あれさえなければもっと良い映画になったのに。まあマ・ドンソクにゲイ・キスさせたい気持ちはわかるけどね。

 

『レッド・スネイク』

『レッド・スネイク』(Sisters in Arms)

 

 クルド人女性の戦闘部隊と言うことで、どうしても同じテーマを扱った『バハールの涙』を思い出すが、『バハールの涙』は従軍記者と言う観客の立場を代弁するかのような人がいたからこそ女性の戦闘部隊と言う存在について色々考えることができるのだが、『レッド・スネイク』はただ復讐譚のようになっている。もちろん復讐譚として物語があっていいと思うが、この映画の背景にあるのがまず、監督が白人女性カロリーヌ・フレストというフランス人(オープンリーレズビアン)であり、フランスの新聞でムスリム諷刺をのせていた新聞社と関係がある方らしく少し背景が怪しい...『ノマドランド』同様に批評しにくい映画だ...映画について調べたいがなにぶんあまり情報がないので、何とも言えない。

『モンスターハンター』

何も感じない映画だった

 

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モンスターハンター

 

 ゲームの実写版である。同じゲームの実写映画と言えばソニックがあったが、それよりも本作がつまらない。まあ視覚効果は凄かったしゲームみたいだったが、主人公(白人)が新世界に行ってそこで体験することに対しての視線が劣った民族を見るみたいで、すごく人種差別を感じた。

 

『僕が跳びはねる理由』

 

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『僕が跳びはねる理由』

 

自閉症の作家である東田直樹が13歳の時に執筆し、世界30カ国以上で出版されたエッセイ「自閉症の僕が跳びはねる理由」をもとにしたドキュメンタリー。
世界各地の5人の自閉症の少年少女たちの姿やその家族たちの証言を通して、彼らの世界が、普通と言われる人たちとどのように異なって映っているのかを明らかにしていく。そして、自閉症者の内面がその行動にどのような影響を与えるかを再現。彼らが見て、感じている世界を映像的に疑似体験させ、「普通とは何か?」という疑問を明らかにしていく。

 

 世界各地にいる自閉症の子どもたちとその親がどのように感じているのかがドキュメンタリーの中心で社会や福祉への期待や批判はあまり出てこない。私がすごく心を揺さぶられらのがアメリカ人の二人である。二人は文字盤でほとんど会話をすることができている。(旧以前の教育を人権の侵害と言っていた) そのコミュニケーション方法に気づいたのが先生であり、これは先生の長年の苦労や仕事の中で築き上げていった支援である。私たちはあの先生のようにならなければいけいないのだ。

 

 

『トムとジェリー』

トムもジェリーも人間のために頑張る必要ないよ...

 

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トムとジェリー』(Tom & Jerry)

 

 トムとジェリーの実写作品である。どうやってトムとジェリーだけ実写するんだよと思ったが、トムとジェリー含む動物は全員アニメーション表現と言うことで整合性をとっており、違和感なく鑑賞することができる。

 

 話はまあよくあるサクセスストーリーで主人公の成功をトムとジェリーが手伝うという内容であるが、私はとにかくトムとジェリーが人間のために頑張るくせに、人間は全く彼らにリスペクトを示さない姿に腹が立ってしまった。しまいには平気でトムを蹴ったりする表現も出てくる。あんなクソ恩知らずな人間のために頑張る必要なんてないんだよ、トム、ジェリー。

『ノマドランド』

どう評価していいか迷う...

 

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ノマドランド』(Nomadland)

 

 

2008年アメリカの大手証券会社の破綻に端を発する未曾有の経済危機が全世界を襲った。その影響は現役世代だけではなく、リタイア世代にも容赦なく降りかかり、多くの高齢者が家を手放すことになった。家を失った彼/彼女らは自家用車で寝泊まりし、働く口を求めて全米各地を動き回っていた。専門職での経験があったとしても、それを活かせるような職がほとんどなく、安い時給で過酷な肉体労働に従事するほかなかった。そんな不安定な状況下でも、彼/彼女らは自尊心と互助の精神を保持し続けていた。彼/彼女らは「現代のノマド」とでも言うべき存在である。

本作の主人公、ファーンも「現代のノマド」の1人である。ファーンはネバダ州エンパイアで臨時教員をやっていたが、工場の閉鎖で街の経済が大打撃を受け、そのあおりで彼女も家を手放す羽目になった。途方に暮れたファーンだったが、自家用車に最低限の家財道具を積み込み、日雇いの職を求めて全米各地を流浪する旅に出た。その過程で、ファーンは同じ境遇の人々と交流を深めていくのだった。

本作はそんなファーンの姿を通して、「現代のノマド」の実像を描き出していく。

 

 

  監督はクロエ・ジャオで主演はフランシス・マクドーマンドという組み合わせで、海外での評価もかなり高く一番オスカー受賞する作品と言われている。特に監督がアジア系の女性で、それを踏まえてもかなり画期的な作品である。私も鑑賞してとてもよく出来た作品だと思った。

 

 しかし、私はよく出来ていると思うが、どう評価していいか迷う作品だ。まず監督の作風らしく全編ドキュメンタリーを観ているような作風で、演者もほとんどが本当のノマドの人に演じてもらっているらしく、とても本物風だ。ドキュメンタリーなのか映画なのか正直分らない。

 

 まず私は役者を雇うべきじゃないかと思う。別にドキュメンタリーを観たいわけじゃないし、だったら最初からノマドたちに密着したドキュメンタリー映画を制作すればよいのでは?とすら思う。まあこういう映画はとにかく当事者たちへのリスペクトと取材が無いと映画が作れないから、ノマドたち本人たちを映画に登場させようという心意気は何となく理解できるが私は本物の役者を雇えよと思ってしまうのだ...そもそもこの映画は労働問題にあまり関心が無いのではないか。主人公のファーンは季節労働者としてアマゾン倉庫で働くのだが、アマゾン倉庫はブラックな労働環境としてかなり有名で告発記事もたくさん出ている。現にこの映画のアマゾン倉庫の描写に対しての批判が出ているくらいだが、ファーンはそこでただ働くだけだ。これだとアマゾン倉庫での労働問題はスルーされてままで、倫理的にどうなのかと思うし、だからこそ、この映画は本物の役者を雇わないところも含むめて労働問題に対してとにかく興味ないんだなと思う。まあ高齢女性の労働をともなくジェンダーの問題や車上生活を送るうえで遭遇するジェンダー問題を良く描いていると思うが。(ちなみにノマドは圧倒的に白人中年女性が多いらしく、これは女性は人生の上で子育てなどお金を稼げなくなってしまうときがあったり元々女性の賃金が低いということがあり、貯金が男性より圧倒的に少なく、離婚した女性や未婚の女性が特にノマドになりやすい。逆に言えば車上生活をしていても白人女性だから警察に報道されにくいためノマド生活をしやすいという特権も持っている)